2021年5月8日
⑥アディダスとプーマ
「アディダス」と「プーマ」は、サッカー界で最も有名なブランドです。今から約100年前、ドイツのバイエルン州で、ダスラー兄弟が皮革製のサッカーシューズを作成し、販売を始めました。当初は順調でしたが、やがて兄弟間でも上手く続かず、弟のアドルフは、アディと呼ばれたことから、ダスラ―の姓と合わせて「アディダス」を、兄のルドルフは品質を重視した「プーマ」を立ち上げました。
その後、アディダスとプーマの競争は、有名選手との莫大な契約、大会協賛、チームウェア、文房具などの様々な分野で今も続いています。
今から約45年も昔の話ですが、アディダスで最も高いシューズは、黒のカンガルー皮革に黄色の3本線「ワールドカップ」でした。その後「ワールドカップミュンヘントップスター」「モデル2000」といったシリーズが続きます。プーマで最も高いシューズは、黒のカンガルー皮革に黄色のプーマライン「キングペレ」でした。こちらも「ペレメキシコ」「ベルトマイスター」といったシリーズへと続きます。
1974年頃、両社で最も高価なシューズは、ともに2万4千円前後だったと記憶しています。現在のシューズの価格と大差はありませんが、1978年の初任給が8万5千300円でしたから、当時の価格設定と時の推移などはどう考えたら良いのでしょうか。(了)